東海高校総体・競泳 男子／松田（静岡市立）自己新で優勝 女子／鈴木（飛龍）県高校新Ｖ３ ５０メートル自由形
東海高校総体の競泳第２日は２２日、浜松市総合水泳場で行われ、静岡県勢は５０メートル自由形の男子を松田隼人（静岡市立）が２３秒１３の好記録で制した。女子は鈴木月渚（飛龍）が自身の県高校記録を１００分の１秒更新する２５秒８２の大会新記録で３連覇した。
男子１５００メートル自由形は大木優瑠（飛龍）が１５分２９秒２１で２年連続優勝。男子２００メートル背泳ぎは奥大輝（飛龍）が２分５秒８１で制し、鶴田虎太朗（浜名）が２位に入った。男子２００メートルバタフライの太箸隼翔（浜松商）は１年ながら２位で全国出場を決めた。
長身生かし後半ギア 大型スイマー 開花の予感 松田
１９３センチの大型スイマーが本格開花の予感だ。男子５０メートル自由形の松田（静岡市立）が大会記録に１００分の７秒に迫る２３秒１３。自己記録を０秒１０縮めて、全国の表彰台（３位以内）も射程に捉え「昨年は（予選敗退で）ただ全国に行っただけ。今年は２２秒台で優勝を狙う」と言い切った。
中学時代は背泳ぎで全国に届かず、高校からスプリント種目に転向。ただ、中３夏から受験勉強で練習していなかった時期に約１０センチ身長が伸びたことで、入学後は体を使いこなすのに時間を要した。
今もスタート反応や入水フォーム、浮き上がりは粗削り。体重も７３キロと細身だ。だが長い手足を生かした後半の伸びは弱点を補って余りある。決勝は「予選は０秒８台で同組で一番遅かった」というスタートを修正。２５メートルから狙い通りギアを切り替えるなど、イメージと体の動きをきっちりかみ合わせた。
これで今季ランク上位で全国を迎えるのはほぼ確実。その上でまだまだ伸びしろばかりの現状に、「自分の技術でこのタイムは手応えがある。飛び込みと浮き上がりを徹底的に練習する」と胸を高鳴らせた。
２５秒台連発 全国へ弾み 鈴木
３年間「東海最速」の座は譲らなかった。女子５０メートル自由形の鈴木（飛龍）は予選の２５秒８４で大会記録を塗り替え、決勝は自身が持つ県高校記録を１００分１秒更新する２５秒８２。「初めて２５秒台を２本そろえられた」と全国へ弾みを付けた。
完璧な泳ぎで２５秒８３の自己新をたたき出した１カ月前の県総体よりも手応えはなかったいう。予選はスタート前の深呼吸のタイミングが合わず、決勝はドルフィンキックと最初のストロークがずれた。それでも同水準の好記録を連発。着実にレベルを上げている。
今季は５月の浜名湾高校選手権で２位。下級生に敗れていたこともあり、東海Ｖ３は「意識していたし、自信になった」と収穫があった。１年で全国３位になったが昨年は５位。県内高校生歴代最速スプリンターは、悲願の日本一を懸けて北の大地に乗り込む。
【男子】
▽５０メートル自由形 ①松田隼人（静岡市立）２３秒１３④花村（三島北）☆
▽２００メートル自由形 ①村佐達也（愛知・中京大中京）１分４９秒４４＝大会新④鈴木（浜松商）☆⑦鈴木（新居）☆⑨増田（浜松市立）☆
▽１５００メートル自由形 ①大木優瑠（飛龍）１５分２９秒２１
▽２００メートル背泳ぎ ①奥大輝（飛龍）２分５秒８１②鶴田（浜名）２分８秒０５⑤岡田（浜松商）☆
▽２００メートル平泳ぎ ①和田望実（愛知・豊川）２分１５秒５７②宮崎（浜松商）２分１５秒９７⑧赤堀（静岡商）☆
▽２００メートルバタフライ ①笠江瑛斗（愛知・中京大中京）２分２秒９９②太箸（浜松商）２分３秒３６
▽４００メートル個人メドレー ①西川我咲（愛知・豊川）４分１８秒０２④西丸（浜松市立）☆
▽４００メートルリレー ①愛知・中京大中京（加藤、岩村、堀田、村佐）３分２３秒６８＝大会新③浜松商３分３２秒７９⑨浜松市立☆
【女子】
▽５０メートル自由形 ①鈴木月渚（飛龍）２５秒８２＝大会新、県高校新⑥野崎（飛龍）☆
▽２００メートル自由形 ①鈴木琴心（愛知・豊川）２分４秒６６②山口（飛龍）２分５秒０４
▽８００メートル自由形 ①花山彩良（愛知・豊川）８分４４秒６３②高（城南静岡）８分４５秒３７④佐藤（飛龍）☆
▽２００メートル背泳ぎ ①鈴木彩心（愛知・豊川）２分１１秒７８＝大会新②中島（日大三島）２分１７秒７６④宮津（浜名）☆
▽２００メートル平泳ぎ ①桐山珠実（岐阜・帝京大可児）２分２９秒２０
▽２００メートルバタフライ ①小島琉瑚（愛知・中京大中京）２分１３秒８１⑥山内（静岡市立）☆⑧山村（浜松商）☆
▽４００メートル個人メドレー ①鈴木彩心（愛知・豊川）４分４４秒０６＝大会新
▽４００メートルリレー ①愛知・豊川（太田、秋高、鈴木琴、鈴木彩）３分５０秒４１②飛龍３分５３秒１６⑤日大三島☆⑥磐田農☆⑦浜松商☆⑩城南静岡☆
※１位と県勢入賞。☆は４位以下で全国大会参加標準記録を突破した県勢。
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