参加者「議論ぼんやり」 土石流被災地の公園緑地整備 熱海市WS

 熱海市は23日、同市伊豆山の土石流被災地に整備する公園緑地に関する2回目のワークショップ(WS)を市役所で開いた。住民や被災者計10人が参加し、公共空間の効果的な活用方法について意見を交わした。

公園緑地の活用方法などについて意見を交わしたワークショップ=熱海市役所
公園緑地の活用方法などについて意見を交わしたワークショップ=熱海市役所

 市は公共空間の整備地点として、逢初(あいぞめ)川上流部に1カ所、中流部に2カ所を想定している。ただ、土地所有者と協議中のため、具体的な場所は明示していない。このため、参加した50代女性は「場所が分からないとイメージできないし、議論もぼんやりする」と指摘した。別の50代女性は「特定の機能や施設を設けると用途が狭まるのでは」と話した。
 市によると、犠牲者を慰霊する場所として整備を求める声があるという。これに対し、参加者からは「ご遺族の意向を最優先すべきだ」との声が聞かれた。公園緑地に関するWSは次回8月27日が最終回の予定。

 

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