浜松開誠館が初戦突破 全国高校総体・バスケット

 全国高校総体(インターハイ)は25日、北海道で行われ、県勢はバスケットボール女子1回戦で浜松開誠館が58-54で東京成徳大高に競り勝ち、26日の2回戦に進んだ。日本航空(山梨)と対戦する。男子で昨年3位の藤枝明誠は2回戦から登場する。ソフトテニス男子団体の富士宮北は1回戦で松江工(島根)に敗れた。

浜松開誠館―東京成徳大高 第1クオーター、浜松開誠館の井口(右)が激しい守備でボールを奪って攻撃に転じる=札幌市の北海きたえーる
浜松開誠館―東京成徳大高 第1クオーター、浜松開誠館の井口(右)が激しい守備でボールを奪って攻撃に転じる=札幌市の北海きたえーる


 ▽女子1回戦
浜松開誠館 58(23―10 13―17 5―14 17―13)54 東京成徳大高(東京)
鍛えた堅守光る 東京成徳大高下す  浜松開誠館は開始2分で築いた11点リードを逆転された。「入りが良すぎた分、脚が止まった」と三島監督。それでも耐え切れたのは、鍛えた堅守があったから。強豪の東京成徳大高を相手に苦しい展開を勝ちきった。
 36-27の第3Qに8分間無得点。ボール運びに圧力を受け、苦し紛れのシュートはことごとく外れた。だが、運動量と球際の競り合いでは譲らない。「守備の保険があるから攻撃が駄目でも粘れた」と指揮官。この10分間を41-41でしのいだ。
 流れを決めたのは2年井口だ。51-50の残り3分17秒でスチールから持ち込み3点シュート。開始直後の1本以降、なかなか当たりのなかった司令塔は「もっと序盤から決めたかったし、中盤は自分たちで崩れてしまった」と反省したが、勝負強さは圧巻だった。
 16歳以下アジア選手権の準優勝を経て合流した後藤は連係不足の中でも31得点。ゴール下だけでなく「国際大会で通用したので」とドライブでも仕掛け、大柄な海外勢を経験した守備でも成長を見せた。「一戦一戦やるべきことをやる」と後藤。目標の4強へ、最初のヤマ場を越えた。
 (山本一真)

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