Tリーグ・静岡の松下大星 日の丸背負い初の国際大会へ【しずスポ】

初の日本代表としてアジア大会に臨む静岡ジェードの松下大星
初の日本代表としてアジア大会に臨む静岡ジェードの松下大星

望みの環境「ペンドラの星」研さん  卓球Tリーグに参戦する静岡ジェードの松下大星(クローバー歯科カスピッズ)が、9月開幕の中国・杭州アジア大会に出場する。国内では希少なペンハンドの使い手で「ペンドラの星」とも称される26歳。森薗政崇(BOBSON)選手兼監督らトップ選手がそろう静岡のハイレベルな練習で力を磨き、「中国のトップ選手と対戦したい」と、日本代表として臨む初の国際大会を待ち望んでいる。
 2022年春の代表選考会で団体メンバーを勝ち取った大会がコロナ禍で1年延期になる中、新規参入した静岡の環境に魅力を感じた。所属する大阪の実業団チームでは代表クラスと打ち合う機会は少ないが、Tリーグでは珍しい練習拠点を持つ静岡なら、練習の質が格段に上がる。
 すでに「普段より1、2球多く返ってくる状況でラリー力が増し、戦術の幅も広がっている」と手応えを実感。さらに、全日本選手権2連覇などペンで一時代を築いたレジェンド小西海偉(旧姓吉田)の加入も発表され「高いプロ意識や試合での考え方を参考にしたい」と期待する。
 父雄二さん、母智子さんとも世界選手権の出場経験がある元日本代表。雄二さんがもともとペンホルダーだが、松下はシェークハンドで卓球を始めた。ただ、「気付いた時にはペンになっていた」という。多彩なサーブに加え、繊細なボールタッチを生かした台上技術がペンの魅力。シェーク全盛期にあって「子どもたちにペンの面白さを伝えたい」と意気込んでいる。
 (山本一真)

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