藤枝明誠が初戦快勝 全国高校総体バスケット 女子・浜松開誠館も3回戦へ

 全国高校総体(インターハイ)は26日、北海道で行われ、県勢はバスケットボール男子で昨年3位の藤枝明誠が97-59で美来工科(沖縄)との2回戦に完勝した。女子の浜松開誠館も71-64で日本航空(山梨)に逆転勝ちし、そろって3回戦に進んだ。サッカー女子の藤枝順心は1点を追う後半終了間際に追い付き、PK戦の末に大阪学芸を破った。ハンドボール男子の御殿場は33-23で野辺地(青森)を破り全国初勝利を挙げた。

藤枝明誠―美来工科 第3クオーター、藤枝明誠の斎藤(左)がシュートを放つ=札幌市の北海きたえーる
藤枝明誠―美来工科 第3クオーター、藤枝明誠の斎藤(左)がシュートを放つ=札幌市の北海きたえーる
浜松開誠館―日本航空 第3クオーター、浜松開誠館の望月(左)が3点シュートを放つ=札幌市の北海きたえーる
浜松開誠館―日本航空 第3クオーター、浜松開誠館の望月(左)が3点シュートを放つ=札幌市の北海きたえーる
藤枝明誠―美来工科 第3クオーター、藤枝明誠の斎藤(左)がシュートを放つ=札幌市の北海きたえーる
浜松開誠館―日本航空 第3クオーター、浜松開誠館の望月(左)が3点シュートを放つ=札幌市の北海きたえーる


 ▽男子2回戦
藤枝明誠 97(32―10 18―15 21―22 26―12)59 美来工科(沖縄)
 38点差にも妥協なし 藤枝明誠
 盤石に見えた初戦突破にも笑顔はなかった。バスケットボール男子の藤枝明誠の金本監督は、美来工科に38点差で大勝しても「リバウンド、こぼれ球への意識が低い。情けない試合」とばっさり。昨季は夏冬3位、今季は県勢男子初の日本一を見据えるチームに妥協はなかった。
 208センチのロードプリンスを軸に開始からゴール下で得点を量産。第1クオーター(Q)で32-10と実質的に勝負を決めた。ただ、球際の攻防では「点差が開いて意識が薄れた」と主将小沢。ボール保持者に圧力をかけ、苦し紛れのシュートを打たせてもこぼれ球を奪いきれない。第3Qは6本の3点シュートも浴びた。
 収穫がなかったわけではない。主力ガード野田の負傷離脱で出場時間を延ばした斎藤は「ドライブや速い展開に持ち込むのが持ち味」と、積極的なアタックで速攻をけん引。両サイドから速いタイミングでロードプリンスに入れるなど戦術の幅も広がっている。
 この先、実力が拮抗(きっこう)すれば勝負を分けるのは泥くさいプレー。小沢は「最後までやりきることが大事。次は徹底したい」と気を引き締めた。

 2人の主将がビッグプレー
 途中出場の「ダブルキャプテン」が勝負どころでビッグプレーを見せた。女子の浜松開誠館は49-51の第3クオーター(Q)終了間際に望月が3点シュートをねじ込み、1点リードの第4Q残り3分では、蔀[しとみ]が果敢に攻めて日本航空の留学生のファウルアウトを誘った。
 第3Q残り4分を切って42-51と最大9点差が開き、漂い始めた敗色ムードを望月が一掃した。ジャンプショットで口火を切り、残り13秒で「ここで決めれば流れが変わる」と逆転の一発。左膝の負傷から復帰したリーダーが起死回生の連続10得点を呼び込んだ。
 大勢を決めたのは蔀だ。192センチの留学生に仕掛けて五つ目の反則を誘発。「退場にできれば内角を攻められる。狙っていた」との思惑通り、攻めあぐねていた後藤の決定的な6得点につなげた。
 ともに試合を通しては納得の出来ではなかったが「1回でも仕事をしてくれればいい」と三島監督。苦しい展開を勝ちきりチームは勢いに乗りそうだ。
 ▽女子2回戦
浜松開誠館 71(12―16 17―19 23―16 19―13)64 日本航空(山梨)

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