藤枝明誠4強逃す 東山に11点リード守れず 全国高校総体バスケット

 全国高校総体(インターハイ)は28日、北海道で行われ、県勢はバスケットボール男子の藤枝明誠が準々決勝で東山(京都)に79-89で敗れ、2年連続の4強入りを逃した。

藤枝明誠―東山 第2クオーター、藤枝明誠の赤間(手前左)がドライブからシュートを決める=札幌市の北海きたえーる
藤枝明誠―東山 第2クオーター、藤枝明誠の赤間(手前左)がドライブからシュートを決める=札幌市の北海きたえーる


赤間頼み 攻め手欠く
 今季公式戦無敗だったバスケットボール男子の藤枝明誠が全国で悔しい初黒星を喫した。東山(京都)に最大11点をリードしたが逆転負け。金本監督が敗因に挙げたのは、攻撃の選択肢が赤間だけになったことだ。エースは40得点と大爆発したが、勝負どころで守られた。
 45-39で折り返しながら、第4クオーター(Q)残り5分で71-81。この間の26得点の内20得点が赤間に集中した。「シュートが当たっていた分、周りが赤間を見過ぎていた」と金本監督。留学生同士のセンターで主導権を奪えず、他の3人も決定打を欠けば相手マークは集中する。赤間も「自分に寄ってきた時、逆サイドをもっと生かしたかった」と振り返った。
 その中で存在感を示した選手もいる。途中出場の大塚(吉田中出)は第2Q終盤に連続で3点シュートを決め、73-81の残り4分でもう1本。メンバー唯一の地元勢は「赤間や小沢が警戒された時につなぐのが役割」と9得点し、最後まで競り合いに持ち込んだ。
 県勢男子悲願の日本一は冬に持ち越された。「世代別代表もいないチームだが、ぶれずにやっていきたい」と指揮官。まずは全国の強豪が集うトップリーグから再出発する。
 (運動部・山本一真)

 ▽男子準々決勝
東山(京都) 89(21―27 18―18 30―19 20―15)79 藤枝明誠

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