⚽藤枝順心が日本一 選手権に続きV 全国高校総体サッカー女子

 北海道を舞台にした全国高校総体(インターハイ)は30日、帯広市でサッカー女子決勝を行い、藤枝順心が3-0で聖和学園(宮城)を下し、7年ぶり2度目の優勝を飾った。1月の全日本高校女子選手権に続く冬夏連続優勝で両大会合わせ通算8度目の日本一。今大会の県勢金メダル第1号となった。

7年ぶりの全国高校総体制覇を喜ぶ女子サッカー藤枝順心の選手=30日午後、北海道・帯広の森陸上競技場(写真部・小糸恵介)
7年ぶりの全国高校総体制覇を喜ぶ女子サッカー藤枝順心の選手=30日午後、北海道・帯広の森陸上競技場(写真部・小糸恵介)
藤枝順心―聖和学園 前半、頭で先制ゴールを決める藤枝順心・辻沢(左)=30日午前、北海道・帯広の森陸上競技場(写真部・小糸恵介)
藤枝順心―聖和学園 前半、頭で先制ゴールを決める藤枝順心・辻沢(左)=30日午前、北海道・帯広の森陸上競技場(写真部・小糸恵介)
聖和学園を破り、7年ぶりの全国高校総体制覇を喜ぶ女子サッカー藤枝順心の選手=30日午前、北海道・帯広の森陸上競技場(写真部・小糸恵介)
聖和学園を破り、7年ぶりの全国高校総体制覇を喜ぶ女子サッカー藤枝順心の選手=30日午前、北海道・帯広の森陸上競技場(写真部・小糸恵介)
7年ぶりの全国高校総体制覇を喜ぶ女子サッカー藤枝順心の選手=30日午後、北海道・帯広の森陸上競技場(写真部・小糸恵介)
7年ぶりの全国高校総体制覇を喜ぶ女子サッカー藤枝順心の選手=30日午後、北海道・帯広の森陸上競技場(写真部・小糸恵介)
7年ぶりの全国高校総体制覇を喜ぶ女子サッカー藤枝順心の選手=30日午前、北海道・帯広の森陸上競技場(写真部・小糸恵介)
7年ぶりの全国高校総体制覇を喜ぶ女子サッカー藤枝順心の選手=30日午前、北海道・帯広の森陸上競技場(写真部・小糸恵介)
7年ぶりの全国高校総体制覇を喜ぶ女子サッカー藤枝順心の選手=30日午後、北海道・帯広の森陸上競技場(写真部・小糸恵介)
藤枝順心―聖和学園 前半、頭で先制ゴールを決める藤枝順心・辻沢(左)=30日午前、北海道・帯広の森陸上競技場(写真部・小糸恵介)
聖和学園を破り、7年ぶりの全国高校総体制覇を喜ぶ女子サッカー藤枝順心の選手=30日午前、北海道・帯広の森陸上競技場(写真部・小糸恵介)
7年ぶりの全国高校総体制覇を喜ぶ女子サッカー藤枝順心の選手=30日午後、北海道・帯広の森陸上競技場(写真部・小糸恵介)
7年ぶりの全国高校総体制覇を喜ぶ女子サッカー藤枝順心の選手=30日午前、北海道・帯広の森陸上競技場(写真部・小糸恵介)

 藤枝順心は前半3分にFW辻沢亜唯がゴール前のクロスに頭で飛び込んで先制すると、14分にもFW高岡澪がCKに合わせた。後半26分にはMF久保田真生がドリブル突破から3点目。いずれも昨年のU-17(17歳以下)ワールドカップ(W杯)に出場した3選手のゴールで圧倒した。
 今大会は大阪学芸との1回戦を土壇場でPK戦に持ち込んで突破。準決勝も1点リードの後半に星槎国際湘南(神奈川)に逆転されたが、ラストプレーで追い付きPK勝ちした。

多彩なスタイル、高次元で体現 女王支える「柔軟性」
 サッカー女子が夏の全国高校総体で正式種目になり、冬の全日本高校女子選手権と年間2度の全国大会が行われるようになって12年目。藤枝順心はこの間、夏冬どちらかで毎年3位以内に入り、通算8度目の日本一は歴代最多タイ。新興勢力も台頭し、かつてのライバルが早々と姿を消した大会で、燦然(さんぜん)と輝く金字塔を打ち立てた。
 ポゼッション、カウンター、中央、サイド…どんなスタイルでも高次元でやってのける「柔軟性」が女王の強さの源だ。開催中のワールドカップ(W杯)日本代表でプレーする杉田妃和(ポートランド・ソーンズ)、千葉玲海菜(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)のように、卒業後は多くの選手がプロや大学に羽ばたく。かつてはパスサッカーがチームの代名詞だったが、今はベースにしながらも「高校から先のステージでスタイルが変わっても、進んでいけるサッカー観を植え付けてあげたい」(中村翔監督)とあえてこだわらず、多彩な戦術を磨いてきた。
 今大会も大阪学芸に一方的に押し込まれた1回戦は堅守速攻に徹して終了間際のワンチャンスをつかみ、聖和学園(宮城)との決勝は入念なデータ分析から普段は多用しないアーリークロスで先制点を呼び込んだ。状況や相手を見極め、変幻自在に戦う-。随所に強さを発揮し、冬夏連続優勝を成し遂げた。
 (運動部・山本一真)

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