特産ダイダイを園児が和菓子に 熱海 「甘くておいしい」

 熱海特産のダイダイの価値向上に取り組んでいる和菓子製造販売の石舟庵(伊東市、高木康行社長)はこのほど、熱海市の富士保育園でダイダイを使った和菓子作り教室を開いた。年長、年中園児計18人が参加し、地元の宝であるダイダイのおいしさを堪能した。

ダイダイ入り上生菓子を作る園児=熱海市の富士保育園(写真の一部を加工しています)
ダイダイ入り上生菓子を作る園児=熱海市の富士保育園(写真の一部を加工しています)

 高木社長をはじめ同社の「熱海だいだい和菓子プロジェクト」のメンバー5人と、熱海市のダイダイ生産者、岡野谷伸一郎さんが講師を務めた。ダイダイの果汁やピューレを試食した園児は、「酸っぱい」「苦い」などと顔をゆがめた。
 その後、同社が用意したピューレを練り込んだあんとだいだい色の生地で上生菓子作りに挑戦。器用にあんを生地で包み込み、ミカン形をした菓子を作り上げた。早速試食すると「全然酸っぱくない」「甘くておいしい」と笑顔を見せた。
 和菓子作り教室は、同社がダイダイの文化や魅力を広く発信するプロジェクトの一環。高木社長は「ダイダイは個性が強いので好き嫌いが分かれると思っていたが、子どもたちの笑顔を見て自信になった」と話した。岡野谷さんも「子どもたちが将来、ダイダイをいろいろなことに活用してほしい」と期待した。
 (豊竹喬)

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