八幡商高生が近江商人に 夫婦都市・富士宮で「産物回し」 赤こんにゃくPR

 富士宮市と夫婦(めおと)都市提携を結ぶ滋賀県近江八幡市の八幡商高の生徒がこのほど、富士宮市内で販売実習に取り組んだ。“近江商人の士官学校”ともいわれる歴史ある同校の約30人が、地元で仕入れてきた逸品をアピールした。

商品を説明する八幡商高の生徒=富士宮市役所
商品を説明する八幡商高の生徒=富士宮市役所

 「天八商店」の法被を着た生徒は4班に分かれて市内を練り歩き、伝統の「産物回し」を実践した。市役所1階ロビーに特設販売会場を設け、近江八幡名産の赤こんにゃくをはじめ、周辺地域の名菓や調味料を並べた。生徒は来庁者や市職員に「近江の良い物を集めました」などと威勢良く呼びかけ、近江商人の「売り手良し、買い手良し、世間良し」の三方良しの精神を体現した。
 商品の仕入れから販売までを一貫して体験する同校の「近江商人再生プロジェクト」として、生徒は東京や大阪、岡山などを経て富士宮を訪れた。天八商店社長の2年米沢一輝さん(16)は「お客さんが気持ちよく買えるような笑顔と誠心誠意な接客を身に付けて帰りたい」と話した。
 (富士宮支局・国本啓志郎)

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