飛龍 8強逃すも全国舞台で2勝 高校総体女子ソフトボール

 全国高校総体(インターハイ)は31日、北海道で行われ、静岡県勢はソフトボール女子3回戦で飛龍が1-5で千葉経大付に敗れたが、過去6大会で優勝2度の強豪に終盤まで競り合った。

ソフトボール女子3回戦 飛龍―千葉経大付 5回裏飛龍2死二塁、松永が右中間に同点二塁打を放つ=北海道石狩市のはまなす国体記念スポーツ広場
ソフトボール女子3回戦 飛龍―千葉経大付 5回裏飛龍2死二塁、松永が右中間に同点二塁打を放つ=北海道石狩市のはまなす国体記念スポーツ広場


 ▽女子3回戦
 千葉経大付(千葉) 0001004―5 
 飛龍        0000100―1 
 (千)菅野、北村―小林
 (飛)兵働、朝比奈、兵働、朝比奈―松永
 ▽本塁打 小林(千)

 (共同)

 闘病の仲間とつかんだ2勝  
 ソフトボール女子の飛龍は8強こそ逃したが、過去2年初戦敗退の全国舞台で2勝を挙げた。ナインの胸にあったのは、大会直前に病気でチームを離れた小宮山への思い。約1000キロ離れた静岡の病院とベンチをビデオ通話でつなぎ、ともに3試合を戦い抜いた。
 6番右翼手で県大会チーム首位打者、「愛されキャラ」(主将杉山)でもある3年生の離脱に動揺はあった。だが、「自分の分も頑張ってほしい」と、毎日のように病床から届くメッセージにチームは「勝利を届けよう」と一つになった。
 1、2回戦を完封し、昨夏0-7で5回コールド負けした千葉経大付との3回戦も七回2死から4失点するまで1-1。五回に同点打を放った松永は「全員が1人のために勝とうと思った。(小宮山も)一緒に戦ってくれて力をもらったし、元気を届けられた」と特別な夏を振り返った。
 (山本一真)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞