24年春「中藁科小」小中施設一体へ 中藁科、清沢、水見色小統合 児童80人程度

 静岡市葵区の中藁科小、清沢小、水見色小が2024年4月に統合する。児童数は80人程度になる見込み。校名を中藁科小として現校舎を使った後28年度までに藁科中と統合し、同中学校の敷地内に施設一体型の小中一貫校を新設する方針。
 23年度の児童数は水見色小4人、清沢小18人、中藁科小63人の計85人。統合後は各学年1学級ずつになる。3校は静岡型小中一貫教育の「藁科中グループ」で教育目標が同じで、統合に向け交流授業を行っている。複式学級の児童もいるため、同学年の児童同士で意見を出し合ったり、交流の機会を設けたりと、触れ合う機会を設けている。
 中藁科地区と清沢地区の両自治会連合会は昨年、3小学校と藁科中を施設一体型の学校に再編するよう市などに要望していた。市は23年度、藁科中の敷地内で地質調査を行い、26年度に新校舎の建設に着手する。
 市教委は「市立小中学校の適正規模・適正配置方針」を策定。要望を受けるなどした地域について再編を検討している。少子化による児童数の減少や校舎の老朽化は全市での傾向で、市内の小中学生は22年度までの6年間で約4千人(8%)減少した。
 (社会部・大須賀伸江)

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