浜松ホトニクス豊岡製作所 新棟完成式 社長「受注に対応」
浜松ホトニクスは4日、磐田市下神増の豊岡製作所に建設した新棟の完成式を行い、晝馬明会長と丸野正社長らが新設備を確認した。丸野社長は「製造ラインを再配置して、応えられていない受注に対応していく」と語った。
新棟は、印刷や滅菌向けで今後の需要拡大を見込む電子線照射源などの生産機能を移設する。既存棟のスペースを利用し、リチウムイオンバッテリーの検査向けで好調なマイクロフォーカスエックス線源(MFX)などの生産能力を倍増する。8月下旬から稼働する。
新棟の延べ床面積は同社工場棟で最大の約2万4000平方メートル。4分の1は空きスペースとし、将来の需要拡大に備える。当初は新棟の敷地に2棟を順次建てる計画だったが、MFXの急成長で大型の1棟を建設した。
(浜松総局・白本俊樹)