弓道女子 富士宮西1位で決勝T 全国高校総体

 全国高校総体(インターハイ)は4日、北海道で行われ、県勢は弓道の女子団体予選で初出場の富士宮西が、全体トップの16中で5日の決勝トーナメントに進んだ。男子で昨年8強の田方農も13中で通過した。

女子団体予選 1位で予選を通過した富士宮西の(手前右から)白井、木村、日野、秋山、三村=札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
女子団体予選 1位で予選を通過した富士宮西の(手前右から)白井、木村、日野、秋山、三村=札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
男子団体予選 予選を突破した田方農の(左から)橋本、松田、鈴木、大西、石田
男子団体予選 予選を突破した田方農の(左から)橋本、松田、鈴木、大西、石田
女子団体予選 1位で予選を通過した富士宮西の(手前右から)白井、木村、日野、秋山、三村=札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
男子団体予選 予選を突破した田方農の(左から)橋本、松田、鈴木、大西、石田


修正力養い「日本一の弓取り」へ 白井の個人準Vで勢い
 弓道女子の富士宮西は、白井が個人戦で準優勝した勢いをそのまま持ち込んだ。初出場の団体予選で白井と秋山が皆中、三村と木村が3中し、目標通りの16中で1位通過。主将日野は「県大会も(白井の)個人2位から団体初優勝。チームも盛り上がり、いい流れ」と手応えを口にした。
 下級生からの主力が多いチームは昨年の全国出場を逃して変わった。1日平均80射の練習の中で、「一人一人が外れた理由を細かく分析しながら的に近づけていった」と部活動指導員を務めるOB佐野監督。連日、専用プリントに振り返りをびっしり書き込み、修正力を養ったという。
 白井は3中で通過の個人準決勝で3本目を外したが、すぐに原因を考えた上で「当てにいくのではなく、残心まで後悔なく堂々と射る」と本来の射型を貫き次は的中。決勝も外せば終わりの射詰めで残り3人になるまで6本連続で当て続けた。
 歴史好きの日野は特に戦国大名の今川義元ファンで、「海道一の弓取り」の異名にあこがれ弓道を始めたという。東海総体は団体制覇していて「次は全国統一です」と、決勝トーナメントに挑む。
 (運動部・山本一真)

男子 田方農は2年連続で突破 昨年棄権の先輩たちの分も
 先輩の無念を晴らすため全国の舞台に戻ってきた。昨夏、初出場で8強入りしながら、準々決勝を棄権した男子団体の田方農が2年続けて決勝トーナメント進出。昨年から主力の石田は「田農が8位で終わるチームではないことを証明する」と力強く言い切った。
 昨夏は2回戦後に体調不良者が出て、翌日に辞退を余儀なくされた。当時は最高の仕上がりで、「自分たちの学年は人数が少なく、3年生が強い昨年に懸けていた」と石田。それでも、1年間でチーム力を高め、激戦の県総体を勝ち抜いた。
 選手は5人ぎりぎり。経験不足は否めず、予選は1人が4本外した。だが、残る4人で13中し「爆発力は昨年以上」と米倉監督。目標はあくまで、2年越しの日本一だ。

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