鋳物に挑戦 工程多く驚き 静岡県東部の親子、地元企業の仕事体験

 静岡県東部の小学生と保護者が企業・団体の活動現場に出向く夏休み自由研究体験講座が、県東部地域局管内の14市町で行われている。子どもたちが地元企業の仕事内容を知り、夏休みの思い出をつくっている。

鋳物のキーホルダー作りに励む児童=清水町の木村鋳造所(写真の一部を加工しています)
鋳物のキーホルダー作りに励む児童=清水町の木村鋳造所(写真の一部を加工しています)

 4日に開かれた鋳造メーカー木村鋳造所(清水町)の講座。約20人が鋳造の工法の一つ、木型法を用いてキーホルダー作りに励んだ。砂の中にキーホルダーの原形となる空間と金属を流し込む穴を作った。従業員が高熱の金属を流して待つこと数分。砂の中からキーホルダーが現れると笑顔を浮かべた。
 長泉小4年の浅山剛丈君は「キーホルダー一つ作るだけなのに苦労が多かった」と工程の多さに驚いた様子。ミニ講義もあり、鋳造技術が鍋やマンホールなど身近な製品づくりに生かされていると知った。
 職業体験と企業紹介を兼ね、48の企業・団体が講座を用意した。一部の講座は参加者を募集中。詳細は県東部地域局ホームページ内の特設サイトで。
 (東部総局・矢嶋宏行)

 

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