24年春に花博20周年 浜名湖ガーデンパーク 国際庭園エリア再整備へ ネパール出身 ナレスさん(焼津)助言

 来春の浜名湖花博20周年記念事業の一環として、静岡県や市などでつくる実行委員会は会場の一つとなる浜松市西区の浜名湖ガーデンパークの国際庭園エリアを再整備する計画を進めている。8日にはエリア内ネパール庭園の魅力向上に向け、同国出身で、ふじのくに親善大使のマハラジャン・ナレスさん(50)=焼津市=を現地に招いて助言を受けた。

ネパール庭園の再整備に向けて助言するマハラジャン・ナレスさん=浜松市西区の浜名湖ガーデンパーク
ネパール庭園の再整備に向けて助言するマハラジャン・ナレスさん=浜松市西区の浜名湖ガーデンパーク

 再整備するのは、2004年の浜名湖花博終了後から、現在も保存されているネパールや韓国、インドネシアなどアジアゾーンの庭園が中心。このほか、日本庭園を新設する予定。
 ネパール庭園は、木やれんがを使用した休憩所「パルツァ」や仏教の平和のシンボル「サンティディプ」など同国の文化を象徴する伝統的建築物が再現されている。ナレスさんは実行委事務局の県担当者に対し、建築物の用途や同国の文化を説明した上で、同国の花・シャクナゲをはじめ、一般的に用いられるマリーゴールドや菊、ニチニチソウなどを植栽することを提案。パルツァを使用した民俗舞踊のステージや仏像の設置、飲食や遊びを通じた文化発信などのアイデアも出した。
 ネパール庭園はナレスさんの助言を受けながら、県立農林環境専門職大(磐田市)の学生が植栽などを担当し、県内の同国出身者らもボランティアで運営に協力する予定という。
 04年の浜名湖花博には当時の在日ネパール臨時代理大使とともに訪れたというナレスさんは「当時はたくさんの人が来ていた。庭園を通じてネパールの文化を伝え、仏教など両国の関わりが深いことを知ってほしい」と話している。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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