浦川駅舎の壁画完成 豊かな自然、文化描く 天竜区・JR飯田線 学生×地区の子ども制作

 浜松市天竜区佐久間町浦川地区の子どもたちと静岡文化芸術大の学生が合同で制作した壁画「浦川駅舎アートウォール」が11日、JR飯田線浦川駅舎で披露された。浦川を象徴する豊かな自然や文化を詰め込んだ絵に仕上がり、昭和の雰囲気がただよう駅舎を華やかに彩る。

完成した壁画の前で記念撮影をする関係者=浜松市天竜区佐久間町のJR飯田線浦川駅
完成した壁画の前で記念撮影をする関係者=浜松市天竜区佐久間町のJR飯田線浦川駅

 地元企業や同大の学生らでつくる「シン・サクマ計画」が企画し、4~7月に児童と学生が数回集まって制作を進めた。地元の玄関口である駅舎に壁画を設置して浦川の魅力を発進し、地域全体を盛り上げる狙い。
 壁画は2枚で、大きさはそれぞれ横5メートル、縦1・1メートル。浦川まつりの花火や川の風景を描いた絵と、浦川歌舞伎と電車をメインにした絵を制作した。
 同駅近くの浦川キャンプ村で11日、記念セレモニーが開かれ、関係者が完成を祝った。シン・サクマ計画の共同代表を務める浜松山里いきいき応援隊の金田鈴音さん(22)は「絵を通して地域の皆さんに改めて浦川の魅力を再び知ってもらい、誇りをもってほしい」とあいさつした。佐久間中1年の榑松里哉[のりや]さんは「静かだった駅を絵で明るくできたらうれしい」と話した。
 (水窪支局・大沢諒)

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