野菜摂取量を定期計測 スズキと浜松市 社員の健康増進図る

 浜松市のスズキはこのほど、従業員を対象に野菜摂取量を定期計測する皮膚カロテノイド測定を始めた。野菜に含まれる色素カロテノイドの皮膚内蓄積量を調べられる機器「ベジメータ」を使い、10月まで3回計測して食生活改善と健康増進につなげる。市が協力する。

ベジメータを使って皮膚カロテノイド量を測る社員(右)=浜松市南区のスズキ
ベジメータを使って皮膚カロテノイド量を測る社員(右)=浜松市南区のスズキ


 ベジメータは指を差し入れて短時間で測定でき、数値とA~Eの評価を記した結果票が印刷される。南区の本社医務室に機器を持ち込み、市の管理栄養士が集まった約70人の社員に測定とカウンセリングをした。
 参加した男性社員(63)はB評価にあと一歩のC評価。「毎日1品、野菜を増やせばBになると助言を受けた。目標が明確になり、頑張れそう」と話した。
 人事部医務室の田丸智美さんは「県西部の企業は高血糖値の社員が多い傾向がある。社でも意識付けの発信をしているが行動を変えるのは難しい。努力が数値に表れるベジメータは効果がありそう」と期待した。
 市と医療機関などが取り組む野菜摂取量増加策の共同研究の一環。定期計測は市内の企業や学校で広がりつつある。
 (浜松総局・宮坂武司)

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