男子柔道の橋本壮市 パリ五輪内定 浜松市出身、静岡県勢第1号
全日本柔道連盟(全柔連)は23日、強化委員会を開き、来年のパリ五輪代表に男子73キロ級の橋本壮市(32)=パーク24、浜松市中区出身=の内定を決めた。静岡県勢のパリ五輪代表第1号。柔道の代表入りは1992年バルセロナ大会銀メダリストで、96年アトランタ大会にも出場した溝口紀子氏(浜松西高出)以来7大会ぶり。男子では初めてとなる。32歳で五輪開幕を迎えるのは、柔道の日本男子で史上最年長となる。
橋本は2017年の初出場優勝を皮切りに、世界選手権で5度メダルを獲得。強豪が集うマスターズ、グランドスラムで計10度の優勝経験がある。東京五輪の出場は逃したが、五輪2連覇で今春、第一線を退いた大野将平氏(旭化成)とともに長年にわたり、同階級をけん引してきた。
8月のマスターズは1回戦で22年世界王者のツェンドチル・ツォグトバータル(モンゴル)を倒して優勝し、代表入りを決定付けた。
橋本は浜松富塚小1年で柔道を始め、3年からは育誠館道場(浜松市西区)に入門。神奈川・東海大相模中、高を経て東海大に進み、3年時に81キロ級から73キロ級に転向した。
<橋本壮市の略歴>
はしもと・そういち 世界選手権は17年優勝、18年と22年2位、21年と23年3位。全日本選抜体重別選手権は15、17、18、22年制覇。得意は袖釣り込み腰。神奈川・東海大相模高-東海大出、パーク24。170センチ。32歳。浜松市出身。