AI市長 断捨離課 静岡市の業務効率改善策 若手職員 市長に提案

 静岡市は23日、若手、中堅職員が業務効率の改善策などを考えるワークショップの成果発表会を静岡市役所静岡庁舎で開いた。難波喬司市長を前に、対話型人工知能(AI)の機能を用いた「AI市長」の開発や、必要性の低い事業の廃止を促進する「断捨離課」の創設を提案した。難波市長は「ぜひやりましょう」と前向きに応じる場面が目立った。

難波静岡市長らの前で業務効率改善策を発表する市の若手・中堅職員=静岡市役所静岡庁舎
難波静岡市長らの前で業務効率改善策を発表する市の若手・中堅職員=静岡市役所静岡庁舎

 AI市長は「市長レク」と呼ばれる市長に対する事業内容の説明業務について、過去の市長発言をAIに学習させ、AIに対してレクの予行演習を行うことで本番の市長レクをスムーズに進めようというアイデア。難波市長は「(AIに学習させれば)言うことが一緒になると思う。つくったらいい」と評価した。
 事業廃止を支援する「断捨離課」を市長直轄組織として創設する提案についても市長は「無駄な事業をいっぱいやっていると思う。やりましょう」と応じた。
 職員の発表ではこのほか、市職員が自由に副業を行い、民間の副業導入を後押しする取り組みや、市長が得意とする料理で市民をもてなし、率直な意見交換の場をつくる事業などが提案された。
 ワークショップは、市が外部有識者を交えて6月に発足させた市政変革研究会委員の提案を受け、職員の政策立案能力向上を目的に企画された。20~30代を中心とした30人が6班に分かれ、6月から議論していた。
 (政治部・尾原崇也)

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