地震想定し救助訓練 駿東伊豆消防本部 旧沼津市民体育館

 沼津市にある駿東伊豆消防本部の沼津北、沼津南の両消防署が、9月に取り壊される旧沼津市民体育館で壁などを壊し、実践的な救助訓練に取り組んでいる。

エンジンカッターで壁をくり抜く隊員=旧沼津市民体育館
エンジンカッターで壁をくり抜く隊員=旧沼津市民体育館

 訓練は12~31日の日程。両署の高度救助隊と消防隊の計60人が複数日に分かれて臨み、17日は北署の8人が参加した。地震で鉄筋コンクリート造りの建物が倒壊し、中に人が閉じ込められた事態を想定。エンジンカッターなどの削岩機を使ってコンクリートの壁をくりぬき、救助隊の進入口を設けた。
 取り壊しを前に、市が訓練場所として両署に提供した。同署高度救助隊の山本博副隊長は「コンクリートや建物を使える機会はあまりないのでありがたい。実際の災害の状況に近い訓練ができた」と話した。

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