静岡フィルハーモニー 熱の込もったリハーサル 2日特別演奏会
1977年に創設し、静岡市民を中心に活動を続ける静岡フィルハーモニー管弦楽団は29日夜、同市葵区の市民文化会館で9月2日に開催するロシア出身のピアニストを招いた特別演奏会を前に、同館でリハーサルを行った。
国内外で活躍する指揮者の篠崎靖男さんが約90人の団員を前に熱を込めて指導した。「メロディーを聴いて(楽団全体が)一つになろう。共感とオーケストラは同義」と呼びかけ、細かいテンポの取り方や音色のニュアンスを助言した。
演奏曲目のシベリウス作曲「交響詩『エン・サガ(伝説)』」は、各パートの見せ場が多数用意された荘厳な作品。篠崎さんは「フィンランド人としてのアイデンティティーを爆発的に表現している」と解説し、情熱的な演奏を誓った。
演奏会ではこのほか、「剣の舞」で知られるハチャトリアン作曲「バレエ音楽『ガイーヌ』」、数々の国際コンクールで実績を残す今年19歳のピアニスト、エヴァ・ゲヴォルギャンさんを迎えたラフマニノフ作曲「ピアノ協奏曲第2番ハ短調」を予定。午後2時開演で入場料は1500円。県内の小中高校生の無料招待がある。
問い合わせは静岡フィルハーモニー管弦楽団事務局<電054(270)3151>へ。
(教育文化部・橋爪充)