静岡人インタビュー「この人」 富士宮市の時報で流れる市歌を歌った 山崎陽子さん(東京都)

 短大卒業後に歌手の道に進んだ。松田聖子さんのコンサートコーラスを皮切りにプロとしてキャリアを始め、ディズニー作品「ビアンカの大冒険」の主題歌と挿入歌を担当するなど、多方面で活動。2003年から現在も浜崎あゆみさんのバックコーラスを務める。ことし8月から刷新された、富士宮市の午後4時を知らせる同報無線で市歌を歌っている。同市出身。

山崎陽子さん
山崎陽子さん

 -歌手になった経緯は。
 「高校生の時にミュージカルを見てあふれんばかりのエネルギーに感動し、都内の音楽系の短大に進んだ。在学中に芸能関係者と知り合い、コーラスのオーディションを受けたのが始まり。松田聖子さんや松任谷由実さんのコーラスに合格した。幸運にも人との縁がつながり、自然と道が定まっていった。過酷な競争社会で挫折も経験した。それでも、人々に元気や希望を与えるエンターテインメントを追い求め続けたい」
 -市歌に対する思いは。
 「18歳まで過ごした地元なので、音源を聞くと、学校の集会で歌った記憶がよみがえってきた。親しみやすい歌だった思い出がある」
 -どんな意識で収録に臨んだか。
 「市からオファーを受け、地元に貢献できることがうれしくて喜んで協力させていただいた。同報無線で流れるので、何かをしながらでも聞き取りやすいようにテンポを落とした」
 -実際に時報を聞いていかがか。
 「少しでも多くの人に市歌と私のことに興味を持ってもらえたらうれしい。誰でも歌いやすいように原曲より少しキーを下げてある。富士宮の街並みを思い浮かべながら口ずさんでほしい」
 (富士宮支局・国本啓志郎)

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