富士“頂上”ではっけよい! 富士宮・上井出天満宮 子供相撲熱戦
富士山を模した高さ3・776メートルの土俵で相撲を取る「第37回天満宮奉納子供相撲大会」が3日、富士宮市上井出の上井出天満宮で開かれた。近隣の幼児と児童計22人が、日本一高いと称される土俵で熱い“頂上決戦”を繰り広げた。
富士山の積雪に見立てておがくずがまかれた土俵に豆力士が次々と上がった。行司の「はっけよい」の合図で勢いよくぶつかり合った。麓で見守る大人たちからは土俵際の激しい攻防に拍手と歓声が送られた。上井出小3年の新井陽南さん(9)は「土俵からの景色が良くて、楽しく相撲ができた」と喜んだ。
大会は源頼朝が富士の巻狩りを行った際に、武士たちが鍛錬として相撲を催したとされる古事にちなんでいる。新型コロナ禍で中止していた4年間で土俵には草木が生い茂ったが、開催を機に主催者の上井出区で再整備し、頂上に人工芝を敷くなど一新した。
(富士宮支局・国本啓志郎)