中山間地の課題や魅力は? 浜松・佐久間分校生と県議が意見交換

 高校生に議会や政治を身近に知ってもらおうと、静岡県議会は5日、浜松市天竜区佐久間町の浜松湖北高佐久間分校で県議会高校出前講座を開いた。県議会議員が同校を訪れ、中山間地域の課題や魅力について生徒と意見交換した。

県議会議員(右端)と意見交換する生徒=浜松市天竜区佐久間町の浜松湖北高佐久間分校
県議会議員(右端)と意見交換する生徒=浜松市天竜区佐久間町の浜松湖北高佐久間分校

県議会議員は、小沼秀朗氏(掛川市選挙区)、田内浩之氏(湖西市)、赤堀慎吾氏(菊川市)の3人と1年生16人が3グループに分かれて話し合った。
 同町や近隣の天竜区水窪町出身の生徒は「中山間地域を持続可能な地域にするにはどうするべきか」と県議に質問した。小沼県議は山の環境を整える治山の役割を紹介し、「山を守ることは災害を防ぐ上で大事。人手不足の仕事なので、自然に興味ある人が来てもらう必要がある」と話した。
 一方で、山あいの集落ならではの魅力に関し、田内県議は「豊かな自然を生かすべき。自然に囲まれた立地を生かしたワーケーションや地域のPRなどに力を入れるといいと思う」などとアイデアを伝えた。1年の村田晃誠さんは「佐久間には伸びしろがあると気付かされた。県議会議員と初めて話してみて、新しい考え方や知識が身に付いたと思う」と話した。

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