「遠州小落花」収穫期 浜松の農園 バター加工へ乾燥作業

 遠州落花生を使ったピーナツバターを製造する杉山ナッツ(浜松市西区)の農園で、明治期に遠州地方で栽培されていた地元種「遠州小落花」が収穫期を迎えている。

収穫期を迎え地干しされた遠州小落花=浜松市西区
収穫期を迎え地干しされた遠州小落花=浜松市西区
「舟のう」と呼ばれる野積みで乾燥される落花生=浜松市西区
「舟のう」と呼ばれる野積みで乾燥される落花生=浜松市西区
収穫期を迎え地干しされた遠州小落花=浜松市西区
収穫期を迎え地干しされた遠州小落花=浜松市西区
収穫期を迎え地干しされた遠州小落花=浜松市西区
「舟のう」と呼ばれる野積みで乾燥される落花生=浜松市西区
収穫期を迎え地干しされた遠州小落花=浜松市西区

 約2万平方メートルの農園で栽培し、例年より1週間ほど早い8月末ごろから収穫が始まった。収穫した落花生は1週間程度天日で乾燥させる「地干し」をした後、「舟(なが)のう」と呼ばれる野積みをしてさらに約1カ月水分を飛ばす。 
 7日は台風13号の接近を前に、栽培担当の木下潤哉さん(46)が畑で乾燥中の落花生の状態を確認した。収穫は10月下旬まで続き、11~12月ごろにはピーナツバターとして加工されて出荷される見込みという。
 遠州小落花は1904年の米国セントルイス万国博覧会に出品された品種で、戦後生産が途絶えつつあったが、10年ほど前から同社が復活に取り組んでいる。木下さんは「小ぶりだが濃厚な味わいが特徴。ほかとはひと味違うピーナツバターを試してみてほしい」と話している。

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