清水を元気に! 地元の幼なじみ4人で〝アイドルデビュー〟
新型コロナウイルス禍によって観光面などで長く沈滞ムードが続いた静岡市清水区を盛り上げようと、地元出身の大学4年の4人組が〝アイドルデビュー〟した。区内の自動車学校のテレビCMに7月の1カ月間出演するなど、徐々に活動の場を広げている。
アイドルグループ「オレンジ・リーフ(Orange Leaf)」を結成したのは、県内外の大学に通う山崎実優さん(21)と和田百未さん(21)、清水まなさん(22)、青島麗奈さん(22)。小学校から同級生の4人は持ち歌「レディー・ゴー!(ReadyGo!)」を引っ提げ、今年の清水みなと祭りなどでも活動した。芸能事務所に所属せず、あくまで手弁当での活動だ。
きっかけは、元市立小学校教頭で「歌で清水の街を元気にするプロジェクト」の代表を務める望月光則さん(66)=同区江尻東3丁目=から誘われたこと。電子オルガンを弾くことができる妻直子さん(62)らと東日本大震災の被災地を巡り、歌で楽しませるボランティアをした経験から、地元でアイドルグループの結成を模索し、知り合いを通じて4人をスカウトした。
10日に葵区で開かれる福祉イベントで新曲を披露するという4人。メンバーはコロナ禍のまっただ中で大学生活を送り、クラブ活動や友人作りが制限された世代だ。山崎さんは「ステージに立って周りの人を勇気づけることができることは自分の自信にもなっている」と話した。