静岡市美術館「ブルターニュ展」講演会 監修者 千足さんが魅力解説

 フランス北西部、ブルターニュ半島の自然や文化を描いた作品を集めた「カンペール美術館所蔵 ブルターニュの光と風 フランス 神秘と伝統の地へ」(静岡市、静岡新聞社・静岡放送など主催、清水銀行特別協賛)を開催中の静岡市葵区の市美術館で9日、記念講演会が開かれた。展覧会を監修した成城大名誉教授で広島県立美術館館長の千足伸行さんが、ブルターニュで生まれた絵画について語った。

ブルターニュで生まれた絵画について解説した千足さん=静岡市葵区の市美術館
ブルターニュで生まれた絵画について解説した千足さん=静岡市葵区の市美術館

 千足さんは19世紀から20世紀にかけて近代化が進む中、「画家たちは過疎地と見られていたブルターニュの風俗や風景を求め、その魅力を伝えた」と説明。作品を示しながら、漁業を中心とした人々の暮らしぶりや信仰と結びついた行事、民族衣装などが丁寧に描かれていることを紹介した。
 展覧会は10月22日まで。クロード・モネやポール・ゴーギャンら45人の作家の作品約70点を展示している。
 (教育文化部・鈴木明芽)

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