“深海魚の聖地” トロール漁解禁 沼津・戸田漁港 本エビやタカアシガニ水揚げ

 深海魚の聖地とも呼ばれる沼津市戸田で9日、今季のトロール漁が始まった。特産のタカアシガニや深海に生息する魚、エビが水揚げされた。

水揚げされた本エビ=沼津市の戸田漁港
水揚げされた本エビ=沼津市の戸田漁港
水揚げされたタカアシガニ=沼津市の戸田漁港
水揚げされたタカアシガニ=沼津市の戸田漁港
水揚げされた本エビ=沼津市の戸田漁港
水揚げされたタカアシガニ=沼津市の戸田漁港

 同日午前3時ごろ、底引き網船6隻が戸田漁港を出発。午後3時ごろから続々と帰港し、本エビやミズダコ、タカアシガニなどの深海魚を水揚げした。
 田子沖の深さ300メートル地点にいるエビを狙って漁をした日の出丸は、本エビ280キロ、タカアシガニ2匹、ミズダコ20キロ、アカザエビ15キロを取った。日の出丸の大村真史さん(46)は「禁漁期間を経て、エビが育っていてほっとした。今日の取れ高はまずまず。今後に期待したい」と話した。
 トロール漁は、片側1400~1600メートルのロープの先に袋状の網をつけ、海底を引くようにして魚介類を捕獲する漁法。水揚げされた深海魚は地元の飲食店や沼津魚市場に出荷する。漁期は来年5月中旬まで。
 (東部総局・菊地真生)

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