東静岡アリーナ構想で静岡市 検討委案 こだわらず

 静岡市がJR東静岡駅北口市有地に整備を目指しているアリーナ構想を巡り、市の岡村貴晶アセットマネジメント推進課長は13日の市議会まちづくり拠点調査特別委員会で、有識者による「アリーナ誘致検討委員会」で絞り込んだ事業手法にこだわらず、「設計・施工、運営の観点から最もいい手法を選びたい」との考えを示した。
 難波喬司市長が8月下旬に沖縄県沖縄市にある沖縄アリーナを視察した際、施設の設計段階から施工者の技術を反映させる「ECI方式」を取り入れた公共事業の利点を地元関係者から聞いた。岡村課長はこの点を踏まえ、アリーナ誘致検討委による議論を経て3月に示された三つの事業手法以外にも、幅広く手法を検討するとした。
 アリーナ整備後の交通渋滞の発生について地元住民から懸念の声が上がっていることについては岡村課長は、2023年度中に出す予定の交通渋滞緩和の具体策を丁寧に説明していく考えを示した。
 市議会まちづくり拠点調査特別委では23年度の調査項目を同アリーナと、JR清水駅東口での整備構想があるサッカースタジアムに関することと決めた。大村一雄委員長(自民党市議団)はアリーナ整備構想について「市民の注目も高く、計画の早期推進が求められている」とし、特別委としても事業化を後押しする考えを示した。
 (政治部・尾原崇也)

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