杭州アジア大会 サッカー日本が初戦完勝 カタール戦、静岡県勢コンビ攻撃活性
▽男子1次リーグD組
日本(3) 3(2―0 1―1)1 カタール(0)
▽得点者【日】谷内田(前2分)内野(前25分)山崎(後43分)【カ】アルスライチ(後34分)
【杭州=静岡新聞社臨時支局・山本一真】2010年中国・広州大会以来13年ぶり2度目の優勝へ、若き日本代表の戦いが始まった。カタールとの初戦は前半で2ゴール。中東の難敵を相手にきっちり主導権を握った。
主力で臨んだパリ五輪1次予選を兼ねたU―23アジアカップ予選とは完全別のメンバー編成。大学生が半数を占める国内組中心の布陣は「Bチーム」とも映るが、大岩監督(清水商高出)は「その都度、選ばれた選手が代表。経験を積みにいくのではなく勝ちにいく」と、そんな見方を明確に否定する。
求めるのは序列を覆すアピール。まず強烈なインパクトを残したのは谷内田(京都)だ。開始直後のFKを沈めて電光石火の先制弾。25分には内野(筑波大)がゴール前で鮮やかな胸トラップから2点目を奪うと、県勢も黙っていない。
29分には吉田(鹿屋体大、浜松開誠館高出)のスルーパスに松村(鹿島、静岡学園高出)が絶妙のタイミングで抜け出す。シュートは相手DFに阻まれたが、右サイドで縦関係になった同級生コンビで決定機を演出した。松村は直後にも味方とのパス交換でゴール前に進入。得点こそ奪えなかったが随所で攻撃を活性化させた。