静岡人インタビュー「この人」 鹿児島国体で県選手団の旗手を務める 山本みなみ(掛川市)

 「国体」の名称では最後の開催になる大会の総合開会式で県選手団を先導する。7人制女子ラグビークラブ「アザレア・セブン」の単独チームで構成する県代表の主将を務めるフッカー。2016年に正式種目になったラグビー成年女子で本県として初めて本大会出場を決めた。鈴与所属。北海道出身。25歳。

山本みなみさん
山本みなみさん

 -旗手としての意気込みを。
 「まさか自分が務めるとは思わなかったので光栄。初出場ということもあったと思う。経験のない大役だが、堂々と行進してチーム静岡を引っ張りたい」
 -本大会出場の喜びを。
 「昨年も国体チームの主将だったが、体調不良で欠場したので東海ブロック大会を含め初出場。前週にクラブでウイメンズセブンズシリーズ昇格を逃した悔しさをぶつけた。これまで一度も勝てなかった愛知に12-5で競り勝ち、岐阜戦は自信をもって戦えた。昨年の栃木国体で三重が優勝して出場が2枠に増えたチャンスをものにできた」
 -ラグビーを始めた経緯を。
 「小中はバスケ、高校はチアダンスに打ち込んだが2年生でけがをして断念。それでも、将来スポーツに関わりたいと考えていた3年生の2015年、ワールドカップ(W杯)で五郎丸歩選手の活躍を見た。16年のリオ五輪で女子ラグビーが採用されるのを知り、関東の大学に進んでクラブチームに入った」
 -将来の抱負を。
 「静岡はサッカーや女子ではソフトボールなどが盛んな印象だけれど、自分のようにW杯を見てラグビーをやりたいと思う子どもがいるかもしれない。北海道出身だけれど心は静岡県民。選手として1部昇格や三重を倒しての国民スポーツ大会出場を目指し、引退した後も県内で女子ラグビーを広げていきたい」
 (運動部・山本一真)

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