廃材でカラフルパンダ 沼津特支で「みらーと」出前講座

 静岡県障害者文化芸術活動支援センター「みらーと」は21日、廃材を使ったアートを作る出前講座を沼津市の沼津特別支援学校で実施した。美術の授業の一環で、みらーとの東部地区支援コーディネーター伊藤享子さんとアートディレクター遠藤次朗さんが講師を務め、中学部1年生14人が共同制作に取り組んだ。

廃材で虹色のパンダの絵を制作した生徒=沼津市の沼津特別支援学校
廃材で虹色のパンダの絵を制作した生徒=沼津市の沼津特別支援学校

 生徒は牛乳パックや空き箱にさまざまな色のアクリル絵の具を塗った。1・8メートル×0・9メートル大のボードに貼り付け、虹色で彩ったパンダの顔の絵を仕上げた。
 文化芸術活動の普及を通じ、障害者の社会参加や理解推進を図るみらーとは、福祉施設などで出前講座を開いている。遠藤さんによると、就職対策などでカリキュラムが多忙化し、高等部では美術の授業が激減する。「才能ある子がいても、学校現場では育てる機会を設けられず、卒業後に才能が埋もれてしまう現状がある。第三者の力で彼らの個性を伸ばし、発信する必要がある」と強調した。
 (東部総局・菊地真生)

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