記者コラム「清流」 変わらない熱気

 テレビ番組をモデルにした寸劇、力士のコスプレで紙相撲の再現、侍の一人芝居…。個性豊かな仮装が集まる「仮装コンクール」が今月中旬、浜松市の山あいで4年ぶりに開かれた。私も仮装に参加し、祭りの熱気に触れた。
 仮装コンクールは、浜松市天竜区水窪町の最大のイベント「みさくぼ祭り」の目玉行事。私が参加したのは、人里離れた山奥で暮らす住民の暮らしや思いを紹介するテレビ番組「ポツンと一軒家」をモデルにした寸劇だ。
 寸劇では、水窪町がロケ地で山奥に暮らす家族を訪問する流れ。農具からテレビ取材班の小道具までセットの再現度は高く、観光客を楽しませたい気持ちが込められていた。人が減り続け、2000人を下回る水窪町だが、行事への熱さはいつまでも変わらない。
 (水窪支局・大沢諒)

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