三池平祭り 古墳の上で歌や踊り 盛況 4年ぶり 静岡市清水区

 昨年9月の台風15号で地滑りが起きた静岡市清水区の三池平古墳で24日、「第7回古墳まつり」(実行委員会主催)が開かれた。県指定史跡になっている前方後円墳の上に地域の人たちが実際に集い、子供たちが歌を披露するなどする珍しい祭りだが、台風による被災や新型コロナウイルス感染症の感染拡大で4年ぶりの開催となった。

三池平古墳の上で行われた子供たちの踊り=静岡市清水区
三池平古墳の上で行われた子供たちの踊り=静岡市清水区
火おこし体験をする子供=静岡市清水区の三池平古墳
火おこし体験をする子供=静岡市清水区の三池平古墳
三池平古墳の上で行われた子供たちの踊り=静岡市清水区
火おこし体験をする子供=静岡市清水区の三池平古墳


 祭りでは冒頭、古墳の上に設けられたステージに山岸克久実行委員長が登壇し「昨年は台風15号で大きな被害を受けたが今日は快晴になった。古墳を作った1600年前の人たちも祭りの様子を見守ってくれていることを想像しながら楽しみたい」などと述べた。三池平古墳の魅力などを伝えるレクチャーや紙芝居、地元こども園の子供たちによる歌と踊りの発表もあり、多くの人でにぎわった。
 また、市文化財課の協力で行った「古代の生活体験」と題したミニイベントも人気を博した。繰り返し火おこし体験にチャレンジした清水庵原小6年の杉山沙菜子さん(12)は「初めての体験で火をおこすのはなかなか難しい」と話した。実際の土器の破片を使って、どの破片が縄文土器や弥生土器、須恵器なのか当てるコーナーも多くの子供連れが体験した。
 ビンゴ大会やギター演奏などもあり、5世紀前半に築造されたとされる三池平古墳周辺は多くの地域の人で盛り上がった。
 (清水支局・坂本昌信)

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