静岡人インタビュー「この人」 浜松山里いきいき応援隊に就任した 大石紘明さん(浜松市天竜区)

 浜松市の中山間地域で地域おこし協力隊の活動を担う浜松山里いきいき応援隊(通称・山いき隊)に4月就任した。担当エリアは天竜区佐久間町。活動を通して中山間地域の可能性や課題を模索する。生まれ育った同区懐山の伝統行事「おくない」の担い手になる決意も固めた。日本福祉大に通う4年生で、現在は休学中。22歳。

大石紘明さん
大石紘明さん

 ―山いき隊に申し込んだ理由は。
 「地元が好きで、地域を盛り上げる事業に携わりたいと考えていた。就活が迫っていた時に母や知人を通じて山いき隊の活動を知った。昨年秋に応募し、佐久間の担当に選ばれた」
 ―今やりたいことは。
 「佐久間、浦川のレトロな街並みをデザインにしたガチャガチャのグッズやステッカーを作る企画を進めている。若年層の間でレトロの文化が好まれているので、佐久間を知ってもらえる入り口になると思う。また、趣味で続けているボクシングのプロライセンスを取得した後、ボクシングを生かした運動教室を開きたい」
 ―佐久間町の魅力や課題は。
 「地域の人たちが自ら率先して祭りを盛り上げたり、いろんな企画に取り組んだりしている。観光面では佐久間ダムといった町の象徴的な施設があるのも魅力。課題は高齢化が進んでいることに加え、交通の便が十分ではないところ」
 ―就任から5カ月たち、活動の手応えは。
 「もっと頑張らないといけないなと思う。他の地区を担当する山いき隊の方々の活躍を見ていて、自分がやるべきことをいつも考えている。任期を終えた後もやりたいことがあるので、活動をしながら多くのことを学びたい」
 (水窪支局・大沢諒)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞