空きビル舞台に まち活性化を 沼津で事業始動

 沼津市の2設計事務所と市は今月から、JR沼津駅南口に近く利便性が高い商業エリアの添地町のまちづくりに向け始動した。近年地元で課題の空きビルを舞台に、ワークショップやイベントを来年3月まで定期開催し、活用法や地域の未来を模索する。

添地町の魅力について白熱した議論を繰り広げる参加者=沼津市添地町の大興ビル
添地町の魅力について白熱した議論を繰り広げる参加者=沼津市添地町の大興ビル

 空きビルを利活用して地域活性化を目指すプロジェクト「_for now」の一環。拠点となる築42年の「大興ビル」前の公共スペースも使って、活用法を探るイベントを開く。
 同町は幹線道路のさんさん通りや沼津仲見世商店街からは少し外れた場所にあり、ビルの3階以上は空き物件が多いなどの課題がある。25日の初回ワークショップでは、地元住民ら約20人が町の魅力について議論した。「駅近なのに家賃が手頃」「個性的な飲み屋やディープなお店が多い」などの強みが上がった一方、「場所がわかりづらい」「店のドアを開ける勇気が必要」などの意見も出た。
 市の「まちなか居住促進事業」の一環として、合同会社レイバーとペンギン建築設計室が企画運営する。
 次回ワークショップは11月2日。入居者を募っている大興ビル3階2部屋は、随時見学できる(要予約)。問い合わせは<t-suzuki@reiver.co.jp>へメールする。
 (東部総局・菊地真生)

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