バスケ日本男子が連勝 杭州アジア大会第6日
杭州アジア大会第6日の28日、バスケットボール男子の1次リーグD組で日本はインドネシアに70-57で勝ち、韓国はカタールを76-64で下し、ともに2連勝とした。日本は準々決勝進出が決まる1位突破を懸けて30日に韓国と対戦する。
静岡県勢2人 効果的3点シュート
32点差で大勝した初戦から一転、インドネシアと競り合う展開で県勢2人の3点シュートが効いた。52-50と競り合った第3クオーター(Q)までに細川(B1三遠)が5本、市川(B2静岡)が3本。苦しい時間帯に日本の得点を支え、予選リーグ連勝に導いた。
今大会が代表デビューの市川が持ち味を発揮した。206センチながらシュートエリアが広い22歳は、約16分の出場で4本中3本を成功。第2Qは29-27、第3Qは43-44での価値ある一発に「ノーマークにしてもらった場面で自分の役割を果たせた」と振り返った。
チームはワールドカップ(W杯)組こそいないが、B1主力がずらり。若手も超有望株を招集した中、実績のないプロ1年目は異色の存在だ。実際にリバウンドや内角の守備は経験不足が否めない。ただ、細かく立ち位置を変えたスクリーンプレーで、味方のシュートチャンスを演出するなど献身的な働きも目立った。
W杯でコーチを務めたゲインズ監督は「今大会で五輪に向け若手のポテンシャルを測る」と話し、最多17得点の細川も「パリへアピールする」と言い切る。市川にとって来夏の五輪は現実的ではないが、働き次第で次の可能性も見えてくる。
(静岡新聞社臨時支局・山本一真)