静岡市、清水庵原球場改修へ 「ハヤテ」プロ野球2軍参入 受け入れ準備本格化

 「ハヤテ223」のプロ野球2軍リーグ参入が29日に内定したことを受け、ハヤテ223と包括連携協定を結ぶ静岡市は、チームが本拠地とする市清水庵原球場(清水区)の改修など、受け入れ準備を本格化させる。

プロ野球2軍戦に参入するハヤテ223の本拠地に想定される清水庵原球場=29日午後、静岡市清水区
プロ野球2軍戦に参入するハヤテ223の本拠地に想定される清水庵原球場=29日午後、静岡市清水区

 ハヤテ側は球場の設備について内外野のフェンスの強化や、ナイターに支障が生じないよう照明機能の向上などを求めている。市はシーズンが始まる2024年3月までのスケジュールを念頭に、早急に検討する。
 駐車場の確保と交通渋滞対策も課題に挙がる。同球場の駐車場は200台分で、第2球場に約400台分の臨時スペースを設けたとしても週末などの試合では不足する可能性が高い。市の担当者は「渋滞対策は基本、興行側の責任で行うものだが、市として下支えしたい」と話す。
 関係者によると、ハヤテ側は将来的な駐車場の拡張や屋内練習場の整備なども求めている。市は「企業版ふるさと納税」への寄付金の活用や、費用対効果などを踏まえて検討する。
 難波喬司市長はチームの2軍リーグ参入内定を受け、「市民の誇りとなり、子どもたちに夢や希望を与えられる球団になることに期待したい。引き続き全面支援していく」とのコメントを発表した。
 (政治部・尾原崇也)

知事「聖地づくりへ大きな一歩」
 日本野球機構(NPB)が静岡市を本拠地とする「ハヤテ223(ふじさん)」のプロ野球2軍リーグ参加を内定したことを受けて、川勝平太知事は29日、「県民360万人を代表して心からお祝い申し上げる。参加内定は、本県が目指すスポーツの聖地づくりへの大きな一歩だ。正式決定に向け、静岡市をはじめ、県内の野球関係者とも連携し、最大限の支援をする」とコメントした。
 (政治部・青島英治)

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