養護施設の児童ら対象 習い事の支援検討 浜松市議会 

 吉積慶太こども家庭部長は、児童養護施設や里親のもとで暮らす子どもに対して、習い事や進学時の運転免許取得費用を公費で一部負担する支援策を検討する考えを示した。小泉氏に答えた。
 児童養護施設や里親といった社会的養護下にいる子どもは市内に約200人。生活費は国の制度で公費負担されているが、習い事などの支援制度はない。免許取得の費用は、高校卒業時に就職する場合は市が助成している半面、進学する場合の助成制度はない。
 吉積部長は「全国の小学生の7割が塾や習い事に通っている。学びや育ちが平等に保障され自立に必要な力が身につくよう、支援する必要がある」と述べた。
 免許取得の支援拡充も「自己負担で取得する場合、経済的不安を抱えることがある。施設からも支援を求める声が寄せられている」と前向きな姿勢を示した。
 市内の施設には県や静岡市の児童相談所を経由して入所する子どももいるため、県などと調整する必要があるとも指摘した。
(浜松総局・宮坂武司)

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