バスケ男子 韓国下し３連勝、予選首位通過 アジア大会第８日
杭州アジア大会第８日の３０日、静岡県勢はバスケットボール男子が予選リーグ最終戦で韓国を８３―７７で破り、３連勝で首位通過を決めた。市川真人（Ｂ２静岡）は競り合いの第３クオーター（Ｑ）に立て続けに３点シュートを沈めるなど９得点した。卓球男子ダブルスの松下大星（Ｔリーグ静岡）・及川瑞基（木下グループ）組は準々決勝でイランペアにストレート負けしメダルを逃した。
▽男子１次リーグＤ組
日本（６） ８３（２３―１７ ２０―２０ １８―１６ ２２―２４）７７ 韓国 （５）
日本―韓国 第１クオーター、ゴールを決める川島＝中国・杭州（本社臨時支局・二神亨）
【杭州＝本社臨時支局・大沼雄大】互いに１次リーグ首位通過を懸けたバスケットボール男子の日韓戦。一進一退の攻防の末、日本は３点シュートで勝利を引き寄せた。全８３点の６割を占める１７本（５１得点）を沈め、メンバーは違うが、パリ五輪切符をつかんだワールドカップ（Ｗ杯）をほうふつさせるスタイルで８強入りを決めた。
口火を切ったのはＢ１王者の琉球で主力を担う今村。韓国相手に「開始５分で試合が決まってしまうと思ったのでアグレッシブにいった」との言葉通り、４分間で１３－０とスタートダッシュ。この間に２本を沈めて攻撃をけん引した。
リードを追い付かれた第３クオーター（Ｑ）中盤には、２２歳の市川（Ｂ２静岡）が嫌な流れを断ち切った。「スリーが自分の武器。監督からはいつでも何本でも打っていいと言われていた」。５４－５１の残り３分１４秒で投入された直後に深い位置からねじ込むと、次は左サイドの難しい角度から連発。「苦しい時間帯に、相手のメンタルを折ることができた」と勝負強さを発揮した。
３試合で３点シュート４３本は出場チームトップ。市川も計４９分の出場で７本を決め、チーム戦術にフィットしている。試合後にはゲインズ監督と力強くタッチを交わし「楽しかった。これを継続し、強い相手にも自分の仕事を全うしたい」と充実感を漂わせた。
日本―韓国 第３クオーター、相手選手とリバウンドを奪い合う市川（左）＝中国・杭州（本社臨時支局・二神亨）
日本―韓国 第３クオーター、ゴールを決める今村＝中国・杭州（本社臨時支局・二神亨）
日本―韓国 第３クオーターを終え、チームメートを迎える市川（中央）＝中国・杭州（本社臨時支局・二神亨）
日本―韓国 勝利を喜ぶ市川（中央奥）ら日本チーム＝中国・杭州（本社臨時支局・二神亨）
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