沸かすぜB2 ベルテックス静岡 10月5日初戦

より激しく より速く 止まらぬ進化で旋風起こす  より激しく、よりスピーディーに-。築き上げた「堅守速攻」と「全員バスケ」をさらに進化させ、バスケットボールのベルテックス静岡がBリーグ2部(B2)に乗り込む。5日に昨季3位の神戸を静岡市中央体育館に迎えて始まる新たな挑戦。ワールドカップ(W杯)で高まったバスケ熱も追い風に、日本人最年長34歳の主将加納誠也は「ベルテのスタイルは不変。B2の舞台で戦っていけることを示すのが使命」と静岡を沸かせる決意だ。

ベルテックス静岡メンバー
ベルテックス静岡メンバー
ベルテックス静岡 今季のホーム戦日程
ベルテックス静岡 今季のホーム戦日程
リバウンドで競り合う加納(写真部・坂本豊)
リバウンドで競り合う加納(写真部・坂本豊)
ベルテックス静岡メンバー
ベルテックス静岡 今季のホーム戦日程
リバウンドで競り合う加納(写真部・坂本豊)

 昨季の平均失点はB3で3番目に少ない70・37点。体を張った守備から速攻に転じて準優勝した。ただ、そのままで勝てるほどB2は甘くない。最大の課題はリーグ中位に甘んじたリバウンドだ。「100点の守備をして相手のシュートが落ちても、リバウンドを取られて決められたら0点」(加納)。205センチのジョン・ハーラーを獲得した上で、全員でリバウンドに絡む意識を共有する。
 それはオフェンスリバウンドも同じだ。昨季は味方の3点シュートに対しリバウンドより帰陣を優先したが、今季はPG陣が積極的に飛び込んでボール奪取を狙いつつ、そのまま最前線から圧力をかけることをもくろむ。岡田雄三と吉田健太郎、B2福岡から加入した大塚勇人という実力派PGをフル活用する攻撃的な守備。副主将の岡田は「5対5でも守れたB3とは相手の能力も1勝の重みも違う。3人で出場時間をシェアできる強みを生かし、相手に自由なプレーはさせない」と序盤からエンジン全開で勝負を懸ける。
 攻撃の切り札は昨季スペイン1部で平均12・1得点を挙げたトーマス・ブロープレー。3点シュート、ドライブとも得点力が高く、ファクンド・ミュラー監督も「オフェンスリーダーとして、攻撃の起点になってもらいたい」と期待する。
 B3の過去3シーズンは勝率7割を超えたが、今季はまず勝率5割、プレーオフ進出が目標になる。「勝負どころで一丸になり、誰もがヒーローになるチームを目指す」と加納。B2でも旋風を巻き起こす。
 (運動部・山本一真)

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