浜松城ピンク色 乳がん検診啓発

 浜松市の医師らでつくるNPO法人「いかまい検診浜松」(吉田雅行理事長)はこのほど、10月の乳がん月間に合わせて中区の浜松城天守閣を乳がん啓発のシンボルカラー、ピンクにライトアップする啓発イベントを行った。夜の浜松城を鮮やかな照明で照らし、がんの予防を呼びかけた。

乳がん啓発の象徴、ピンク色の照明で照らされた浜松城天守閣=浜松市中区
乳がん啓発の象徴、ピンク色の照明で照らされた浜松城天守閣=浜松市中区

 10月中は市内の複数の医療機関が日曜婦人科検診を行い、同法人もチラシを配って啓発を強化する。2センチ以下でリンパ節への転移がない早期の乳がんは95%以上が根治できるとされ、同法人は日常的に自己触診し異常を感じたらすぐ医師に相談する「ブレスト・アウェアネス」を生活習慣にするよう推奨している。
 市は40歳以上の女性を対象に2年ごとの乳がん検診を実施しているが、2022年度の検診率は42.3%とまだ低い。吉田理事長は「乳がんは40~50代の女性が発症しやすい。多忙でも毎日意識する習慣をつけてほしい」と話した。
 (浜松総局・宮坂武司)

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