「木の日」にイベント 富士ヒノキPR 湯船に“追いヒノキ”

 富士市は「木の日」の8日、沼津市の温浴施設沼津・湯河原温泉万葉の湯で、富士山麓で育った地域のブランド材「富士ヒノキ」を湯船に浮かべるPRイベントを開いた。

湯船に浮かべたヒノキの香りを楽しむ利用者=沼津市の沼津・湯河原温泉万葉の湯
湯船に浮かべたヒノキの香りを楽しむ利用者=沼津市の沼津・湯河原温泉万葉の湯


 富士市の間伐材を直径10センチ程度に輪切りした約100枚を、直径約250センチの露天ひのき風呂に浮かべた“追いヒノキ”風呂を1日限定で設けた。利用者は輪切りを手に取り、すがすがしい香りを楽しんだ。ヒノキは抗菌・抗炎、むくみ解消、ストレスの軽減、鎮静、安眠などの効果が期待されるという。
 市によると、富士ヒノキの多くが樹齢70年を超え、伐採適齢期を迎えているが、人手不足やコストの問題で管理が追いついていない。放置すると、富士山の景観や森林の保水機能に影響するという。市林政課の担当者は「富士ヒノキに触ってもらい、国産材の需要喚起につなげたい。今回の反響を受けてさらなる活用法も考えたい」と話した。
 (東部総局・菊地真生)

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