静岡人インタビュー「この人」 全国高校ARDF競技大会のクラシック144MHz帯競技女子個人の部で準優勝した 池谷仁美さん(静岡市駿河区)

 アマチュア無線の電波を使って、山野などのフィールド内のポイントを探査するARDF競技を4月に始め、7月の全国大会で好成績を収めた。科学技術高ロボット工学科3年生。この夏まで機械工作研究と電子物質工学研究無線班の2部活に所属した。17歳。

池谷仁美さん
池谷仁美さん

 ―全国大会を振り返って。
 「県大会は制限時間に悔しい思いをしたのでとにかく時間を気にした。猛暑の中での大会だったので体力が心配だった。部活動として競技に打ち込んでいる人たちの中で記録が残せたので、信じられない気持ちだった」
 ―無線との出合いは。
 「ボーイスカウトに所属していた縁で中学生の時から無線に興味があり、高校2年の時に3級アマチュア無線技士の資格を取った。高校では入学時には無線の部活がなかったが、担当の先生とコミュニケーションを取っていた。今はスマホやインターネットが身近で、無線がなくても生活はできる。でも構造がシンプルなところやアナログな通信による非日常感はわくわくする」
 ―日々のトレーニングは。
 「競技は体力勝負。2時間から2時間半、フィールドを走り回ることがあり、走り込みも必要。大会前には学校近くの谷津山などで本番と同様の環境で練習した」
 ―今後の目標を。
 「まずは今月、宮城県で全日本大会があるので、できる限りの結果を残したい。大学進学後に無線を続けられるか分からないが、大人になった時に良い思い出として振り返ることができ『もう一回やりたいな』と思える自分でいたい。また、私が無線に熱中していたら、家族も資格を取った。キャンプなどで家族で通信するのも楽しみ」
 (教育文化部・鈴木明芽)

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