翠富士と熱海富士が凱旋 地元に感謝、来場所へ意欲 大相撲巡業焼津場所
４年ぶりに焼津市で開催された１２日の大相撲巡業焼津場所には、幕内の翠富士（伊勢ケ浜部屋、焼津市出身）、熱海富士（同、熱海市出身）が参加した。熱海富士が静岡県勢初優勝に迫り、翠富士も１０勝を挙げた秋場所直後の凱旋（がいせん）とあって２７００人のファンが来場。両関取は「声援が多く、地元の温かさを感じた」と喜んだ。
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熱海富士は平幕ながら千秋楽まで優勝を争った先場所を「一番一番いろいろな経験をさせてもらった。これからにつながる」と振り返った。稽古では優勝決定戦で敗れた大関貴景勝に胸を借りて力強くぶつかり、来場所へ「目の前の相手に集中しながら結果が付いてくれば」と意欲を示した。地方巡業では、中学時代に当時関脇の玉鷲に稽古をつけてもらった経験がある。この日は地元中高生のぶつかりを受け止め「自分が胸を出す立場になるとは」と笑顔を見せた。
翠富士は幕内力士として初の〝ご当地場所〟に「帰ってきたなと、懐かしさを感じる」と感慨深げ。飛龍高の後輩で同部屋の熱海富士の活躍には刺激を受けた様子で「追い抜かれないよう、先場所を８連勝で終えたので来場所も勝ち続けたい」と意気込んだ。
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