静岡市開設予定の災害時情報サイト SNSやAI積極活用 市長方針

 静岡市の難波喬司市長は13日の定例記者会見で、2024年度中に開設予定の「災害時総合情報サイト」について、被害に関する情報収集と分析能力を強化するため、SNS上の情報やAI(人工知能)技術を積極的に活用する考えを示した。

災害時総合情報サイトの機能拡充について説明する難波喬司市長=13日午前、静岡市役所静岡庁舎
災害時総合情報サイトの機能拡充について説明する難波喬司市長=13日午前、静岡市役所静岡庁舎

 市内で大規模な風水害が発生した際、SNSで投稿された浸水被害に関する断片的な情報や、電信柱などに設置した浸水センサーの情報をAIが分析し、被害範囲を推定するシステムを新たに導入する。市の対応方針の迅速な決定に役立てる。ドローンを使った空撮映像や3次元点群データの取得も進め、迅速、正確な状況把握に努めるとした。
 これまでは市単独予算によるサイトの作成を想定していたが、国のデジタル田園都市国家構想推進交付金を活用する方針も新たに発表した。24年10月としていたサイトの運用開始時期は、25年1月ごろになるとの見通しを示した。

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