中国・蘇州で農業事業 クレステック子会社 休耕地使い無農薬野菜

 クレステックの中国現地法人が今夏、同国蘇州市から約1万3千平方メートルの休耕地を借り、野菜の無農薬栽培を始めた。食の安全性に関心の高い上海など都市部の個人や日系企業などと直接契約して野菜を定期販売するCSA(地域支援型農業)事業への発展を見据える。

クレステック子会社が無農薬栽培に取り組む農地=中国・蘇州市
クレステック子会社が無農薬栽培に取り組む農地=中国・蘇州市
クレステック子会社が無農薬栽培に取り組む農地=中国・蘇州市
クレステック子会社が無農薬栽培に取り組む農地=中国・蘇州市
クレステック子会社が無農薬栽培に取り組む農地=中国・蘇州市
クレステック子会社が無農薬栽培に取り組む農地=中国・蘇州市
クレステック子会社が無農薬栽培に取り組む農地=中国・蘇州市
クレステック子会社が無農薬栽培に取り組む農地=中国・蘇州市
クレステック子会社が無農薬栽培に取り組む農地=中国・蘇州市

 蘇州市は工業化が進む一方、郊外の農村は過疎化が深刻で地元政府が開発を始めた。クレステックは現地の50社以上が加わる開発プロジェクトに外資系として唯一参加し、7月からチンゲンサイやハクサイ、ブロッコリーなどの栽培を始めた。農作業は新たに雇用した地元住民が行い、工場で働く従業員も週末を中心に携わっている。
 現地は、取引先の社会貢献活動に強い関心を持つ欧米メーカーの輸出用ジェネリック医薬品向け説明書製作などの需要が高まっていて、蘇州クレステックの売上高は直近5年で5割以上増加し、29億4300万円(2023年6月期)に成長した。農業による地域活性化の取り組みをアピールしてさらなる取引増につなげる狙いもある。収穫した野菜は自社の現地工場の食堂でも活用する。
 同子会社を統括する塚本幹浩総経理は「社会貢献活動は取引上の重要な要素。ノウハウを蓄積しながら農業を多角的に展開したい」と話した。
 (浜松総局・白本俊樹)

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