愛犬と楽しく健康維持 SUPやバランスボール 浜松で体験会フェス盛況

 犬の寿命が延びる中、愛犬の健康維持への関心が高まっている。9月30日と10月1日の両日、浜松市の浜名湖ガーデンパークで開かれた愛犬家向けアウトドアイベント「アニマルピックフェスタin浜名湖」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送共催)では、共に取り組めるスポーツの体験会などに人気が集まった。

愛犬とSUPを体験する参加者=浜松市西区の浜名湖ガーデンパーク
愛犬とSUPを体験する参加者=浜松市西区の浜名湖ガーデンパーク
バランスボールの体験会
バランスボールの体験会
一緒にハードルを飛び越える飼い主と犬
一緒にハードルを飛び越える飼い主と犬
愛犬とSUPを体験する参加者=浜松市西区の浜名湖ガーデンパーク
バランスボールの体験会
一緒にハードルを飛び越える飼い主と犬

 会場に設けた8メートル四方のプールで行われたのは、気軽なウオータースポーツとして注目が高まる「SUP[サップ](スタンドアップパドルボード)」を愛犬と楽しむ体験会。参加者は愛犬と一緒にボード上に立ち、パドルを漕いで水面を進んだ。最後はボード上にあおむけになって目を閉じ、秋風を楽しんだ。
 競技性のあるドッグスポーツやゲームの体験会もにぎわった。障害物を設置したコースでタイムを競う「エクストリーム」の体験では、飼い主に誘導された犬たちがハードル走やスラロームに挑戦。全国大会で入賞経験のある犬のデモンストレーションに歓声が上がった。
 愛犬の健康維持のためのエクササイズなども提案され、バランスボールの体験会は盛況。参加者はインストラクターの指南で、専用の小さなバランスボールに愛犬を乗せたり、一緒に大きなボールに乗ったりして、ストレッチや筋力強化、リラックス効果のある動きを体感した。
 神奈川県からトイプードルのノアちゃん(2歳、雌)と参加した安藤直美さん(55)は、新型コロナウイルス下でノアちゃんを家に迎え、今では「すっかり犬中心の暮らし」。一緒に楽しめる場所を求めて長距離運転もするようになり、生活が一変した。SUPを初体験し「慣れればもっと楽しめそう。健康で長生きさせるために、アウトドアには積極的に挑戦したい」と話した。
 会場には体験コーナーに加え、ペット関連の企業や団体、個人のブースが並び、物販や飲食販売も行われた。来場者は2日間で2万6千人に達し、出展企業の関係者は「犬の寿命がここ30年で2倍になったといわれる中、愛犬の健康維持に対する関心の高まりを感じた」と語った。
 イベントは東京の企業「コアゾン」が企画、運営に協力し、実行委が主催。人の健康寿命が長く、政令市では犬の飼育率が全国1位の浜松市から、ペットが介在するヘルスケアの推進を目指し、今後も継続開催する考え。
 同社の共同経営者小林正希さん(61)=静岡市清水区出身=は「動物が生活のさまざまな場面に介在することは、人の健康増進に役立つ。浜松市からその有効性を情報発信していきたい」と企画の意図を語った。
 (生活報道部・西條朋子)

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