全国初認定「和ハーブロード」 小山町のウオーキングコース

 日本人が古来より生活の中で幅広く活用してきた有用植物が多く自生する小山町。「和ハーブ」と名付けられたこれらの植物を130種類以上見ることができるJR御殿場線足柄駅を発着点としたクアオルト健康ウオーキング専用コースがこのほど、全国初の「和ハーブロード」に認定された。散策に和ハーブを探す楽しさも加わり、町は一層の活用を呼びかけている。

足柄駅前に設置された和ハーブロードの案内板=小山町竹之下
足柄駅前に設置された和ハーブロードの案内板=小山町竹之下


 和ハーブロードは一般社団法人和ハーブ協会(東京都)が認定する健康増進と観光を組み合わせたヘルスツーリズムの拠点。足柄駅前を出発して県の「みずべ100選」に名を連ねる銚子ケ淵までを往復する約3キロのコースで、ヨモギやユキノシタ、キンミズヒキ、ヤブツバキなど四季折々の和ハーブを楽しむことができる。ルート上には植物の特徴や活用法などを紹介する看板を設置し、同駅前に全体の案内板も掲げた。
 同協会はコースで実地経験を重ね、有用植物の見分けや特性、使い方などを学ぶ「和ハーブフィールドマスター養成講座」なども用意している。健康増進を図りつつ、地元の自然との総合的な関わり方に理解を深めることができるという。
 同コースは町が設定しているクアオルト健康ウオーキング「足柄古道・銚子ケ淵コース」。古くから東国と西国を結ぶ道として活用され、その歴史が随所に感じられるのが特徴。全体を通して緩やかな道が続くことから散策初心者にもお薦めのコースという。町の担当者は「健康ウオーキングに和ハーブや四季折々の景色、地域史といった多彩な付加価値が付いている。交通の便もよく、多くの人に親しまれるコースにしたい」と呼びかけている。
(御殿場支局・塩谷将広)

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