県境で熱戦「国盗り綱引き」 浜松市水窪「遠州軍」VS長野「信州軍」

 浜松市天竜区水窪町の「遠州軍」と長野県飯田市南信濃の「信州軍」が互いの〝領土〟と威信を懸けて戦う「峠の国盗り綱引き合戦」(静岡新聞社・静岡放送後援)が22日、県境のヒョー越峠で開かれた。4年ぶりの戦いは遠州軍が惜しくも敗れ、2018、19年に続く3連勝は果たせなかった。

全力で綱を引く遠州軍=22日午後、静岡、長野県境のヒョー越峠
全力で綱を引く遠州軍=22日午後、静岡、長野県境のヒョー越峠

 10人制の3本勝負。1本につき2分間綱を引き合った。1本目は、スタートからラストまで綱が動かない展開。2本目は競り合いになり、遠州軍は練習で鍛えた粘り強さを発揮し引き分けに持ち込んだ。異例の2本連続引き分けとなり、最後の3本目で勝敗を決める特別ルールを設け、通常より1分長い3分間で綱引きを実施した。2分を過ぎてから信州軍が優勢となり、遠州軍は挽回できなかった。
 遠州軍の主軸を担う「みさくぼ綱引倶楽部」の高木嘉則代表(55)は「また一からやり直して来年の勝利を目指す。4年ぶりに戦うことができてうれしかった」と話した。
 「国境」を示す立て札は静岡県側へ1メートル移動した。今回で遠州軍の通算成績は15勝18敗。国盗り綱引き合戦は1987(昭和62)年に両地域の商工会青年部の交流行事として始まった。
(水窪支局・大沢諒)

 

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ

動 画

  • 【SBSテレビニュース】4年ぶりに遠州軍と信州軍が激突 “国境”をかけて峠の綱引き合戦 1勝2分けで長野に軍配

地域再生大賞